食事の最中に、冷たい水やお茶なんかを飲むのは普通です。
レストランに行けば普通に水が出てくるし、家で食事していても普通にお茶を飲んでますよね。
でも、食事前に水を飲むと胃が満たされて満腹感を感じやすくなるし、食事中の水分摂取が胃腸に負担をかける原因にもなりえます。
食事中に水を飲むことの身体への悪影響とは何なのでしょうか??
食事中に水分を摂りすぎない方がいい4つの理由
①噛む回数が減ってしまう。
食事中に頻繁に水を飲むと、よく噛まずに食べ物を飲み込んでしまいがちになってしまいます。
食べ物を噛まずに水で流し込む、それがクセになっていて食事中にお茶が欠かせない、なんて人もいるかもしれません。
よく噛むと消化酵素を含む唾液がたくさんでるし、食べ物が細かく砕かれることで、胃腸への負担が減り、消化吸収がよくなります。
よく噛まずに水で流し込むと、食べ物のカタマリがそのまま胃へと放り込まれてしまいます。
これじゃあ、効率的に消化できません。
その結果、胃腸も疲れるし、栄養がしっかりと摂取されず、せっかく食べたのに無駄になってしまうことになります。
②胃酸が薄まる
「食べているときに水を飲みすぎると、胃液が薄まって消化吸収に悪い」
という話を聞いたことがあるかもしれません。
これはホントです。
健康な人であればたくさん水を飲んだからと言って、消化活動にそれほど悪影響はありません。胃液は強酸性なので、少しくらい水を飲んでもへっちゃらです。
ですが、小食の人であったり、胃腸の活動が悪い人は注意が必要です。
食事中に大量に水を飲むと、胃の中で分泌される胃酸が薄まってしまい、効率的な消化吸収の妨げになります。
適切な量の水分摂取であれば、消化吸収を助ける効果があるという説もあります。
食事での水分摂取は、食前、または食後に行う方がいいでしょう。
また、食後に飲む水分としてオススメなのは、消化酵素がたくさん含まれているフルーツや野菜100%のジュースです。
含まれる消化酵素が胃腸の消化をサポートしてくれるでしょう。
③満腹感を感じやすくなる
「お腹いっぱいだぁ~!もう食べれないよ!!」
と感じたとしても、実は胃にパンパンに食べ物がつまっているわけではありません。
お腹いっぱいと感じたとしても、胃には少しくらい余裕があるもの。
この余裕があるからこそ、「デザートは別腹だね!」なんて食後にパフェを食べることができちゃうわけですね。
なぜそうなるかというと、満腹感というのは、”脳”が感じているから。
胃が満杯でなくても、脳が満腹を感じれば、胃にはもう何も入りません。
脳が満腹感を感じる要素は複数あります。
例えば血糖値。
食べると胃腸で栄養を吸収し、血液中の糖分が増えます。
上昇した血糖値を脳が感知して、「もうこれ以上食べなくていいよ~」とシグナルを発します。これが満腹感です。
また、胃の内容物も、確かに満腹感に影響を与えます。
たくさん食べて胃が膨れると、それが脳に伝わり満腹感を感じるようシグナルを発します。
食事中に水を飲みすぎて、それでお腹が膨れてしまうと、それが満腹感を感じる原因になります。
そうなると、少量の食事で満足してしまい、しっかりと食べることができません。
水やお茶の飲み過ぎは食事量が減ってしまう要因になり、しっかりと太る妨げになるといっていいでしょう。
④内臓が冷えてしまう
食事中に冷たい水やキンキンに冷えたお茶などを飲むと、胃腸が急激に冷えます。
胃腸のまわりには毛細血管が張り巡らされていますが、急に冷えることでそれらの血管が収縮します。
その結果、血流が悪くなり、消化器官全体の働きが鈍くなってしまいます。
消化器官の働きが落ちれば、胃もたれや消化不良の原因になってしまうでしょう。
食事中に冷たすぎる水を飲みすぎるのは控えた方が良さそうです。
食事中の水分摂取はどうすればいいか?
食事中にはなるべく水などの水分は摂らない方がいいということがわかりました。
では、どのように水分を摂取すればいいのでしょうか?
まず、食前に冷たい水をたくさん飲むのは控えた方がいいでしょう。
いきなり水を飲むと胃がビックリしてしまいますし、食欲低下の一因になります。
もしどうしても飲みたいのなら、温かいお茶なんかを少し飲む程度にしておきましょう。
もし食事中に水分を摂取したいのなら、冷たい水ではなく味噌汁やスープがいいでしょう。
身体を冷やすこともありませんし、野菜をスープに入れることで栄養の吸収効率も上がると思います。
ただし、よく噛んでもいないのに、ご飯を味噌汁で流し込む、なんてことは止めましょう。
食後の水分補給も注意が必要。
すぐにガブガブと水を飲むと胃液が薄まってしまうかもしれません。
最低でも食後10分以上は水を飲むのは控えた方が良さそうです。
飲むのは消化酵素がたくさん入った野菜100%ジュースやフルーツ100%ジュースがオススメです。
消化酵素が体内のたんぱく質や炭水化物、脂質の分解を助けてくれるでしょう。
まとめ
食事中に水をがぶ飲みしてはいけない4つの理由は…
- 噛む回数が減る
- 胃液が薄まる
- 満腹感を感じやすくなる
- 内臓が冷えてしまう
以上の4つになります。
食事中はなるべく水分は取らず、水分摂取は味噌汁かスープなどで。
清涼飲料水(ジュース)はカロリーばかり高くて栄養がないわりに砂糖がいっぱい入っています。
すぐにお腹いっぱいになったり、全体の栄養バランスを崩す原因にもなるのであまり飲まない方がいいでしょう。
食後に飲むのなら、消化酵素たっぷりの野菜や果物のジュースがオススメですね。