女性向けふっくら太る方法 痩せていることの弊害

閉経後の女性の痩せすぎ体型がアルツハイマー型認知症に繋がる理由

アルツハイマー型認知症は認知症全体の6割を占めていて、男性よりも女性に多い病気です。

物忘れが多くなったり、判断力が低下したり、長い時間をかけて脳の機能が低下していきます。

そんなアルツハイマー型認知症は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減ると、発症リスクが上昇するといわれています。

エストロゲンは脂溶性の性質を持っています。脳の大部分は脂質で構成されているので、脳の中で脂溶性のエストロゲンが大活躍し、アルツハイマー型認知症を予防しているのだろうと考えられています。

ではなぜ、男性よりもエストロゲンが多く分泌されるはずの女性の方が、アルツハイマー型認知症の発症率が高いのでしょうか?

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アルツハイマー型認知症とエストロゲンの関係

女性は思春期以降になると卵巣からエストロゲンなどの女性ホルモンが分泌され、その影響で丸みのある女性らしい身体が作られます。

男性は思春期以降になると睾丸からテストステロンなどの男性ホルモンが分泌され、筋肉質の男性らしい身体が作られます。

男性でも女性ホルモンは分泌されているものの、その量は女性の方が圧倒的に多いです。

ですが、閉経後にはホルモンの分泌が激変してしまいます。

 

閉経後の女性は血中エストロゲンレベルが男性以下になるのです。

脳内のエストロゲン量が多いとアルツハイマー型認知症になりにくいというのは、いろんな研究で報告されています。

女性でアルツハイマー型認知症の発症リスクが高いのは、閉経後にエストロゲン分泌が急激に減少するからでしょう。

 

とはいっても、すべても女性が閉経後にエストロゲン濃度が減少して、アルツハイマー型認知症のリスクが高まるわけではありません。

太っている女性はエストロゲンが多い

太っていて皮下脂肪が豊富にある女性は、閉経後でもそれほどアルツハイマー型認知症のリスクが上昇しないと考えられています。

女性ホルモンのエストロゲンは皮下脂肪を増やす効果があり、女性らしい丸みのある体型を作るのに一役買っていますが、脂肪細胞もまたエストロゲンの分泌を増やす効果があります。

閉経後の女性は子宮でのエストロゲン分泌が減少しますが、脂肪組織で多い太った女性ほど普段からエストロゲンが多く作られるということになるのです。

研究でもBMIと血中エストロゲン濃度には明確な相関関係があることがわかっています。

BMIの数値が高い(太っている)と、脂肪細胞が多く、エストロゲンの量も増えるというわけですね。

 

痩せすぎ体型で栄養不足が続くと、それだけで脳が委縮する原因になります。

そればかりか、エストロゲンの減少もまたアルツハイマー型認知症のリスクを上げてしまうのです。

特に閉経後の女性は注意。

痩せすぎ体型であれば、意識して脂肪を増やさないと、10年後、20年後に認知症を発症するリスクが上がってしまうでしょう。

アルツハイマー型認知症を予防する方法

太って脂肪細胞を増やせば血中エストロゲン濃度が維持され、アルツハイマー型認知症を予防することができます。ですが、食事や運動もアルツハイマー型認知症を予防するためには大切です。

特に良いとされるのが青魚に含まれるEPA・DHAです。夕食よりも朝食に食べるのがより効果的とされています。

果物や野菜に含まれるポリフェノールも有効です。

また、有酸素運動もアルツハイマー型認知症の予防に効果的。激しい運動は必要ありません。大切なのは歩くことです。30分程度の散歩を1週間に3日以上行うのがオススメです。

同様に眠ることもとても大切であることが、最近の研究から判明しています。

認知症の発症には脳内で精算されるアミロイドβという生理ペプチドが密接にかかわっているといわれています。アミロイドβは”脳のゴミ”とも呼ばれていて、脳が活動しているときに脳内に生産されます。

このアミロイドβを排出するには、寝るのがいちばん。

日々、睡眠不足が続くと、脳内のアミロイドβが増えてアルツハイマー型認知症のリスクを上昇させます。

しっかりと睡眠をとるのが大切ですね。

まとめ

アルツハイマー型認知症を予防するためには、しっかりと皮下脂肪を増やすことが大切です。

脂肪細胞が増えれば増えるほど、血中エストロゲン濃度が高まり、アルツハイマー型認知症のリスクを減少させます。

太ること以外にも、青魚や野菜、果物をしっかりと食べたり、適度に散歩したり、しっかりと眠ることも重要。

そうすれば、たとえ閉経後でエストロゲンの分泌が男性以下に減少したとしても、アルツハイマー型認知症を予防することができるのではないでしょうか。

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