ガリガリ体型で悩んでいる女性がふっくらと太るには、体内の”エクオール”を増やすといいでしょう。
エクオールは女性ホルモンと似た働きを持つイソフラボンの一種で、普通のイソフラボンよりも強い作用を持っています。
女性ホルモンには骨を強くしたり髪や肌をキレイにする効果以外にも、皮下脂肪を蓄えてふっくらとした体型を維持する効果があります。エクオールが増えれば、皮下脂肪が蓄えやすい体質になるかもしれません。
また、閉経後の更年期障害の女性、骨粗しょう症の女性、月経不順の女性などは、体内の女性ホルモン分泌が減少している可能性があります。それを補うのにも、エクオールは最適です。
健康的に太るためにエクオールを増やす方法を紹介します。
エクオールとは??
まずはエクオールについて簡単に説明します。
エクオールは簡単に言ってしまえば、大豆イソフラボンがパワーアップしたものといっていいでしょう。
大豆製品には「ダイゼイン」「グリシテイン」「ゲニステイン」という3種類の大豆イソフラボンが含まれています。
その中のダイゼインが腸内細菌の働きによってエクオールに変化するのです。
ダイゼインをエクオールに変化させる腸内細菌はNATTS(ナッツ)菌と呼ばれています。
このナッツ菌、日本人の約半数は持っていないといわれています。ナッツ菌を腸内に保菌していない人は、大豆製品を食べても大豆イソフラボンの効果が半減してしまうことになります。
逆にナッツ菌を保有している人は、大豆イソフラボンの女性ホルモン様効果を存分に得られるということになりますね。
ナッツ菌保有者の特徴
日本人の約半数しかもっていないナッツ菌ですが、高齢者の方が保菌率が高く、若い人ほど保菌している確率が低いといわれています。
20代では2割、10代では1割くらいしかナッツ菌を保有していないそう。
また、地域差もかなりあります。
欧米でナッツ菌を有している人は、全体の約3割程度。日本を含めたアジアでは約半数です。
日本の中でも、西日本に住んでいる人にナッツ菌保有者が少なく、東日本に住んでいる人の方がナッツ菌を保有しています。
それがよくわかるのが大腿骨骨折の地域別発生率です。
40歳以上女性の大腿骨骨折の発生率が高い地域ベスト3
1位:兵庫県
2位:和歌山県
3位:沖縄県
40歳以上女性の大腿骨骨折の発生率が低い地域ベスト3
1位:秋田県
2位:青森県
3位:岩手県
ランキングをみると明らかに東北地方の女性の方が骨が強く、西日本の女性の方が骨が弱くなっているのがわかります。
大腿骨骨折は、女性ホルモンの減少による骨密度の低下で起こりやすくなります。大腿骨骨折の発生に明らかな地域差があるのもエクオールが関係している可能性があります。
まとめると「西日本に住んでいる若い人」ほどナッツ菌を保有していない確率が高いということになりますね。
エクオールを増やす方法!!
エクオールを生産する腸内細菌「ナッツ菌」は、食生活の影響を強く受ける可能性があります。日本人でも欧米に移住している人は、欧米人と同様にナッツ菌を保有していないからです。
重要なのは腸内細菌のエサとなる食物繊維を、普段からたくさん摂取することです。
そこでオススメなのが寒天。
寒天は海藻類を乾燥させて作られているのですが、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がとにかくたくさん含まれています。特に水溶性食物繊維は腸内細菌を活性化させる効果があり、エクオール生産菌も増やすことができるでしょう。
エクオールを生産するナッツ菌を増やすことができれば、痩せている女性でも脂肪がつきやすくなります。それ以外にも美肌効果や髪をキレイにする効果があります。
男性の場合は前立腺がんや薄毛の予防効果も期待できるでしょう。
食物繊維を積極的に摂取して、腸内のナッツ菌を増やしましょう!!