食べる量が少ないから痩せているのはわかります。
でも、ちゃんと食べているのに体重が増えない場合もあります。
なぜ、同じ量を食べているはずなのに、太る人もいれば、痩せる人もいるのでしょうか?
食べる量が多くても体重が増えない場合に考えられる5つの理由を紹介します。
たくさん食べても太ることができない5つの理由
胃下垂が原因
しっかり食べているのに太れない場合、胃下垂が原因の可能性があります。
胃は普通であれば、みぞおちの辺りにあります。
ですが、胃下垂の胃は垂れ下がり、お腹ぐらいまで下がってしまうこともあるようです。
胃下垂になってしまう原因は体質的なものであったり、内臓まわりの筋肉の衰えが原因のこともあります。
胃下垂になってしまうと消化吸収が悪くなり、たくさん食べても太ることができないでしょう。
胃腸の調子が悪い
胃下垂と重複する部分がありますが、慢性的に胃腸の調子が悪いと食べても太ることができません。
- 常に顔色が悪く、疲れやすい
- 基本的にお腹があんまり空かない。
- 小食でたくさん食べれない。
- 便秘や下痢を繰り返す。
こんな症状が続いている場合は、胃腸が悪いかも。
その原因としてまず考えられるのが、ストレスです。
もちろん胃腸が弱い体質もありますが、ストレスなどの精神的な原因で働きは悪くなります。「緊張すると胃が痛くなる」「緊張すると下痢になる」なんてことからもわかるように、胃腸はストレスの悪影響を受けやすいのです。
それ以外にも、「夜更かし」や「運動不足」などの生活習慣が原因などが考えられます。
しっかりと体重を増やすには、たくさん食べるよりも、まず胃腸の調子を整えることが先決です。
胃腸の働きを正常に戻すには、ストレスをうまく解消すること、そして規則正しい生活を心がけることが大切です。
もちろん、何らかの内臓疾患が原因の場合は、内科で適切な治療をする必要がありますね。
日常生活でカロリーを消費しすぎている。
当然といえば当然ですが、摂取カロリーよりも消費カロリーの方が高い場合、太ることはできません。
例えば学生の時に運動部に所属していると、どれだけたくさん食べても太りません。
同様に、体育会系の身体を使って汗をいっぱいかく仕事をしていても太らないでしょう。
運動部ほどの運動量でなくても、普段から仕事で身体を使っていたり、1日中歩き回っているような仕事であれば、食べて摂取したカロリーよりも消費するカロリーの方が多い可能性があります。
また、運動とは関係なく、体質的に基礎代謝が高い可能性もあります。
基礎代謝は運動をしなくても、普通に生活しているだけで消費するカロリーのこと。特に筋肉が多い体質の方は、基礎代謝も高い傾向にあります。
食べて摂取したカロリーがたとえ多くても、日常生活で消費するカロリーが多ければ体重が増えるわけありませんね。
偏食が過ぎる
偏食、つまり好き嫌いが多すぎると、うまく体重を増やすことができません。
肉類が一切食べれないとか、野菜がダメとか…ある程度の食べ物の好き嫌いは誰でもあるものですが、偏食が激しすぎると栄養バランスが乱れてしまい、健康的に太ることができません。
もし偏食が過ぎる場合は、料理を工夫するなどして、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
なんらかの疾患がある
これが一番深刻ですね。
どんなに頑張っても体重が増えない場合、食生活やライフスタイルが原因ではなく、なんらかの病気になっている可能性も考えられます。
たとえば風邪で高熱が出ているときは、それだけで凄くカロリーを消費してしまい、まったく太ることができません。病気であると、それだけで病気を治療するために体内でカロリーが消費されるのです。
消化吸収が悪くなる胃腸の病気を患っていると、どれだけ食べてもうまく栄養が吸収できずに痩せてしまいます。がんや糖尿病、摂食障害やうつ病などの精神疾患を患っていても、うまく太ることができません。
そのような疾患が原因で体重が増えない場合は、たくさん食べるよりも、まず原因となっている病気の治療に専念するほうがいいでしょう。
食べても太れない場合の具体的な対策
では、食べても太れない場合の具体的な対策を紹介します。
まず「胃下垂」と「胃腸の調子が悪い」という要因ですが、これにはとても具体的で効果的な方法があります。
それは、食べ物をよく噛むってこと。
そして消化吸収に良い食べ物を積極的に食べることです。
消化の良い食物は胃腸に負担を与えません。例えばフルーツなんかも胃腸にまったく負担を与えないのでオススメ。脂っこい食べ物は胃腸に負担を与えるので、あんまり食べすぎない方が良いですね。
適切な量の食事をよく噛んで食べれば、胃腸に負担を与えることはないし、しっかりと栄養を吸収できると思います。
日常的に運動量が多く、食べても太れない場合は…
まず基本として、摂取カロリーを増やすのが大切。
オススメは「糖質」です。
糖質は脂質やたんぱく質に比べて、比較的早く消化吸収され、身体への負担もありません。
激しい運動をする前や後に、しっかりと糖質を摂取すれば、体重が減るのを予防できるでしょう。
某格闘漫画に登場する「炭酸抜きコーラ」なんてのも、意外といいかもしれませんね。
食生活の乱れや栄養バランスの悪さが原因の場合は、不足している栄養素をサプリメントで補うのがいいでしょう。
もちろん、しっかりと肉や魚、野菜や果物を食べるのが一番ですが。
世の中には体重を増やすのをサポートしてくれる、専用のサプリメントがあります。そういったサプリメントであれば、乱れた食生活を栄養面で補助してくれるでしょう。
最後に、何らかの病気が原因の場合です。
例えばがん(悪性腫瘍)になってしまうと、がん細胞がカロリーを消費するので、身体は痩せてしまう傾向があります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化器官の疾患であれば、食べ物をうまく吸収できずに、体重が減ってしまうでしょう。
糖尿病になってしまうと、食事から摂取した糖分を上手くエネルギーとして活用できません。その結果、体内のたんぱく質や脂質が消費されてしまい、食べても太れないばかりか、体重が減ってしまう可能性があります。
甲状腺機能亢進症という疾患では、甲状腺ホルモンの分泌異常により代謝が促進され、食べても太れない体質になる可能性があります。
もしこういった疾患が原因で太ることができない場合、何らかの自覚症状があらわれる場合もあります。
①急激な体重の減少
②体重減少と併発する体調不良
もし思い当たるのなら、念のため病院で検査を受けた方がいいでしょう。
その際には、医師に食べても体重が増えないことや、感じる体調不良の内容を正確に伝えることが大切です。
まとめ
- 胃下垂
- 消化器官の不調
- 日常生活でカロリーを消費しすぎている
- 偏食が過ぎる
- 何らかの疾患
以上が「しっかり食べても太ることができない5つの原因」になります。
それぞれに太るための対策が違ってくるので、間違った方法で体重を増やす努力すると失敗してしまうでしょう。
自分がなぜ太れないかをしっかりと把握して、適切な方法で健康的に太りましょう!!