痩せ体質で悩んでいる方の多くは、食べ物を消化する力が弱い可能性があります。
しっかりと健康的に太るためには、胃腸の調子を整えて、消化吸収する力を高めることがとっても大切。
でも、どうすれば胃腸の調子は良くなるのでしょうか?
ひょっとしたら、普段行っている何気ない生活習慣が消化機能を衰えさせているかもしれません。
- 脂っこいものを食べるとすぐに胃もたれしちゃう。
- 胸やけや胃痛がヒドイ。
- たくさん食べると気持ち悪くなる。
- そもそも食欲をあまり感じない。
こんな症状に思い当たるのなら要注意!
健康的な食欲と消化能力を取り戻すためにも、無意識にやっているかもしれない消化機能を”確実に”低下させてしまう生活習慣を紹介します。
消化機能を低下させる10の生活習慣とは?
①食べてすぐに運動する
食後は胃腸が最も活発に動き、頑張って食べ物を消化しようとしています。
このタイミングで運動をすると、全身の血流が増加していしまい、消化器官への血流が低下。結果的に、消化を妨げることになります。
食後はしっかりと”食休み”をとることが、消化を良くするのにはとても大切です。
胃の構造上、食後に身体の右側を下にして横になると胃もたれを防げるし消化が良くなります。
また、仰向けに寝たり、左側を下にして眠ると消化が悪くなる可能性があります。
食休みは身体の右側を下にするのがオススメですね。
②食べてすぐにお風呂
食べてすぐにお風呂に入るのも、運動と同様に消化に悪いです。
全身の血流が増加して胃に負担をかけますし、お風呂につかることでの水圧も内臓に負担をかけるでしょう。
③噛まずに飲み込む
最初の消化器官は”口”です。
咀嚼することにより食べ物は細かく砕かれ、胃腸で消化吸収しやすくなります。また、唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼは糖質の分解を助けてくれます。
よく噛まずに飲み込むクセがあると、食べ物がそのまま胃袋にぶち込まれることになり、消化不良や胃もたれの原因になってしまうでしょう。
1口で30回噛む、というのが基本です。
④早食い
やたらと食べるのが早い人も要注意。
「食べるのが早い=よく噛まずに飲み込んでいる」ということから消化に負担をかけるのはもちろんですが、食べるのが早いの特徴として水やスープで食べ物を流し込んでいる可能性も考えられます。
食べ物をあまり噛まずに流し込めば、当然消化に時間もかかりますし、胃腸への負担も増えます。
早食いが日常化しているのなら、じっくりと味わって食べるのを心がけましょう。
⑤食後や食間に水分を取り過ぎる
食べている最中に水を飲み過ぎると、胃酸が薄まって消化吸収の効率が悪くなるといわれています。
ですが、胃酸は少しくらいの水では薄まらないという説もあるようです。
問題は水をたくさん飲むと、よく噛まずに食べ物を飲み込んでしまう頻度が上がるということ。
また、冷たすぎる水は胃を委縮させてしまい、消化機能低下の一因にもなります。
「胃酸が薄まる」「食べ物を飲み込みがちになる」「胃腸が冷える」といった複合的な理由から、食間・食後の過剰な水分補給はお勧めしません。
⑥極端に熱いものや冷たいものを食べる
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、喉を通り過ぎて胃に到達すれば熱さ・冷たさを感じることはなくなります。
ですが、感じないだけで極端に熱い食べ物や冷たい食べ物は胃への刺激となり、機能低下の原因になり得ます。
胃の温度は上がり過ぎても下がり過ぎてもダメ。
夏にかき氷やアイスをバカ食いしたり、冬に熱々のおでんや鍋を食べたり…そんな刺激の強すぎる食べ物を食べ過ぎるのは控えましょう。
デザートも冷たいものは控えた方がいいですね。
また、太るために酵素たっぷりのスムージーを飲んでいる方もいるかもしれませんが、スムージーは食物繊維たっぷりで冷たいので胃腸に負担をかけます。
栄養素的には問題ありませんが、飲み過ぎには注意しましょう。
⑦ストレスフルな環境
「ストレスで胃が痛くなる」というのは、誰もが経験したことがあると思います。
ストレスは交感神経を刺激して胃腸の働きを弱めます。
交感神経は活動するときに活性化し、副交感神経は安静にリラックスしているときに優位になります。
交感神経が優位になっていると、すぐに戦ったり逃げたりできるように動けるように心臓はドキドキして体中の血流を増加させます。古代からの人間の機能ですね。ですが、肉体の活動を優先させるために消化活動を低下させてしまいます。
慢性的にストレスがかかっていると、常に副交感神経を刺激してしまうことに。
その結果、消化機能は衰え、食欲もわかなくなってしまいます。
ストレスを軽減するための方法を考えたり、自分なりのストレス解消法を行ったり、ゆっくりと休息をとるようにするのがオススメです。
⑧睡眠不足
睡眠が足りていないと、ストレスの原因になりますし、免疫力が低下してしまい様々な体調不良の原因にもなります。そもそも元気が出ないので、食欲も低下してしまうでしょう。
自律神経が乱れがちになりますし、自律神経の乱れは胃腸の不調と直結します。
毎日、最低でも7時間の睡眠は確保したいところです。
⑨毎日の食事時間が不規則
人間の体内時計には「中枢体内時計」と「末梢体内時計」の二種類があります。
消化器官を司っているのは末梢体内時計であり、末梢体内時計はアサヒの光ではなく朝食のタイミングでリセットされます。
夜更かししたり、朝寝坊したり、朝食・昼食・夕食をとる時間が毎日バラバラだと、末梢体内時計が乱れてしまい消化機能が低下してしまいます。
毎日同じ時間に3食を食べる習慣をつけると、ちょうど食べる時間の少し前から胃腸が活発に活動をし始め、胃液の分泌も盛んになります。
規則正しい食生活は、胃腸の調子を整える基本といっていいでしょう。
⑩消化しにくい食べものを食べ過ぎている
食べ物には消化しやすいものと消化しにくいものがあります。
消化しにくい食べ物は、消化するために胃腸が普段より頑張る必要があります。食べ過ぎは消化不良の原因になってしまうでしょう。
消化しにくい食べ物と言えば、生野菜サラダなど、冷たくて食物繊維が豊富な食材です。
基本敵に生ものは消化に悪く、加熱調理したものは消化しやすくなります。
また、切ったり、砕いたり、磨り潰したり、細かくすることで消化を良くすることもできます。
食材をダイレクトに食べるのではなく、工夫して料理することが、胃腸に負担をかけない食生活のポイントですね。
まとめ
- 食べてすぐに運動する
- 食べてすぐにお風呂
- 噛まずに飲み込む
- 早食い
- 食後や食間に水分を取り過ぎる
- 極端に熱いものや冷たいものを食べる
- ストレスフルな環境
- 睡眠不足
- 毎日の食事時間が不規則
- 消化しにくい食べものを食べ過ぎている
以上が、食欲不振や消化器官の不調を引き起こすかもしれない10の生活習慣です。
もし思い当たらる生活習慣があるのなら、少しずつ改善していく必要があります。
そうすれば胃腸の調子が整い、健康的な食欲を得ることができるでしょう。
消化器官は健康的に太るための土台となるもの。消化を補助する胃薬なんかを飲むよりも、生活を見直して健康な胃腸を取り戻すのが大切ですね。