小学校の頃にみんなで食べた給食は、とても美味しかった思い出があります。
その思い出の中では、いつもは小食な自分も残さずに完食できていました。
ワイワイ、ガヤガヤとおしゃべりをしながら、みんなで食べる食事は美味しく感じますし、食べる量も普段より多くなります。
その逆に、独り暮らしで家に帰っても誰もいない、一人ぼっちの夕食は、味気なくなりますし、食事量も少なくなります。
痩せ体型の人は食事に対する執着も薄くなりがちなので、独り暮らしだと食事自体が面倒くさく感じ、夕食を抜いてしまうこともあるかもしれません。
一人ぼっちの食事は、食事量が少なくなってしまい、健康的に太るためにはデメリットしかないんですね。
そんな状況を改善するには、どうすればいいのでしょうか?
名古屋大学が、そんな状況に効くかもしれない面白い研究内容を発表しました。
そこで今回は、その研究の内容を紹介したいと思います。
鏡を見ながら食事をすると、食事量が増える!?
1人で食事をする際、鏡に映った自分の姿を見ながら食べた方がおいしく感じられる、という研究結果を名古屋大学大学院の研究グループが発表した。情報学研究科の中田龍三郎研究員(認知科学)と川合伸幸准教授(同)らのグループで、米科学誌に掲載された。
参照元:鏡は特別調味料 自分の姿でも食欲アップ 名大研究グループ(毎日新聞)
名古屋大学の研究者が、65歳以上の高齢者と大学生を被験者にして、食事と他者についての実験を行いました。
被験者に「鏡のある小部屋」「なにもない小部屋」「ポップコーンを食べている自分の画像が写っているモニターのある部屋」のそれぞれで、自由にポップコーンを食べてもらいます。
そうして、その後にポップコーンの美味しさを点数で回答してもらうのです。
この実験の結果、鏡に映った自分の姿を見ながら食べた方がポップコーンが美味しく感じられ、食事量も多くなったことがわかりました。そればかりか、自分の静止画でも同様にポップコーンが美味しく感じられることがわかったのです。
本研究の成果は、孤食をしている大学生や高齢者の食事の質を高めることになり得るものです。病室での食事は味気ないと言われますが、鏡を用いることで少しでも食事をおいしく感じられる可能性が考えられます。
参照元:鏡の前で食べると一人の食事でも美味しく感じる(名古屋大学)
この研究が進んだら、孤独な食事を避けるために、病室のベッドに鏡が装着されるかもしれません。
顔色の悪い自分の顔を見ながら食事をするなんて、なんだか食欲がなくなりそうですが…。
独り暮らしの部屋で食事をする場合は鏡を用意しよう。
ほんとうに効果があるかはわかりませんが、もし独り暮らしで食事が楽しめていないようであれば、テーブルに鏡を用意して自分の姿を見ながら食事をすることで、いつもより食事が美味しく感じられ、食事量も増える可能性があります。
食事量が増えれば、自然と痩せ体型を改善することができるでしょう。
自分の好きなアイドルが食べ物を食べているポスターもいいですし、ホンジャマカ石塚さんや彦摩呂さんが美味しそうに食事をしている画像をパソコンに表示させて、その前で食べるのも効果的かも?
人間の脳というのは、自分が思っている以上に騙されやすいもの。
孤独がニガテで、小食になりがちなら、ダメ元でやってみてはいかがでしょうか。
鏡を前にして、自分の姿を見ながら食事をするなんて、なんだかばからしい気もしますが…。
でも、たったこれだけで食事が美味しく感じられ、食べる量も増えるかもしれませんよ。