痩せていることの弊害

痩せすぎると老けて見える3つの理由

世の中にはダイエットの情報が溢れていますし、「痩せている=スタイルが良い」というイメージがあります。

ですが、痩せていることが本当に美しいのでしょうか?

  • 標準体型
  • 肥満体型
  • 痩せ体型

これらの体型を比べた場合、痩せ体型の人が実年齢以上に老けて見えることが多いです。

自分の身近にいる人や芸能人をみても、それを実感できるのではないでしょうか。

この傾向は、若いころよりも中年以降に顕著になってきます。

確かに痩せている高齢者よりも、ふくよかな体型の高齢者のほうが若々しくて元気に見えますよね。

 

では、なぜ痩せすぎていると老けて見えるのでしょうか?

その原因として考えられる”3つの理由”を紹介します。

スポンサーリンク

老けて見える3つの理由

①肌が乾燥していて、色ツヤも悪くなる。

皮膚には皮脂腺があり、そこから皮脂を分泌させています。皮脂は皮膚を守るバリアの役割があり、保湿効果もあります。

肥満体型の人は脂質の摂りすぎのため、皮脂の分泌が過剰になり、肌がべたつきます。

普通体形の人も肌を健康に保つくらいの適度な皮脂が分泌されています。

 

ですが、痩せた人の皮膚には皮脂が少なくなり、カサカサの乾燥肌になってしまいます。

肌にうるおいがないと、肌年齢が老けて見える原因になります。

皮膚から分泌される”皮脂”は肌を守るバリア機能をもっています。皮脂が少ないと紫外線の悪影響を受けやすく、肌の老化促進の原因に!

いろんな意味で、シミやシワが増える原因にもなるでしょう。

 

また、痩せた体型の場合、栄養不足・運動不足になっていることが多く、身体全体の血流も悪化しています。

血圧も低くなり、血流が悪くなるので、全体的に青白い印象になります。(血行が良い方は色白でも肌に赤みがさしています)

皮膚表面に栄養を届けるのは、皮膚科に張り巡らされた”毛細血管”です。この毛細血管は血流が悪くなると、細くなってしまい、さらに悪化すると消えてしまうことがわかっています。

毛細血管がなくなると、お肌に栄養が行き届かなくなり、シミ・シワが増え、肌の潤いやハリも失われます。

 

乾燥してカサカサ、毛細血管の血流が悪い青白い肌は、実年齢以上に老けて見える大きな原因になるでしょう。

②皮下脂肪がなく、頬がこけたり、シワが目立つ。

老けている顔にみられる一番の原因は”シワ”です。

ほうれい線、目の周りのシワや落ちくぼみ、皮膚のたるみ、このようなシワが多いと、実年齢以上に老けて見られてしまいます。

皮下脂肪が適度についていて、肌がピンと張っている状態であれば、自然とシワは消えてしまいます。

ですが、皮下脂肪が少ないと…お肌がたるみはじめ、ほうれい線やシワの原因になるでしょう。

顔のシワもそうですが、身体全体のシミやたるみの原因にもなります。

ガリガリ体型の高齢者と、ぽっちゃり体型の高齢者を見ればわかりやすいでしょう。

 

適度な皮下脂肪は、顔や体全体を若々しく、健康に見せる効果があるんですね。(ただし太り過ぎによる”たるみ”は老けて見える原因になるので、やはり標準体型がベストです)

③細胞に元気がなくなる

痩せている人は食への興味が薄く、栄養バランスも偏りがち。

細胞の健康維持に大切な脂質やたんぱく質、ビタミン・ミネラルが圧倒的に不足している可能性があります。

栄養不足の状態が続くと、細胞の老化が進みやすく、老けて見える原因になります。

その症状としては、肌がカサカサになる、髪が細くなり地肌が目立つ、シミ・シワが増える、消化能力が衰える、など。

まさに”老化”です。

 

栄養は毎日の身体を動かすエネルギー元になるだけでなく、毎日新陳代謝を繰り返している細胞のエネルギー元にもなります。

栄養不足では細胞が新しく元気に活動することができなくなってしまうでしょう。

 

体力がなく、動くとすぐ疲れる。

毎日、だるさや倦怠感を感じている。

そんな自覚症状があるのなら要注意。

痩せすぎ体型が老けて見えるのは、「身体全体の細胞の元気がなくなっているから」なのではないでしょうか。

痩せすぎの目安や痩せ体型で老けて見える人の特徴は?

自分は痩せているのか、それとも”痩せすぎ”なのか?

その目安はBMIを計算することでわかります。

BMIは身長と体重から計算することができる、体型の目安となる数値です。

BMIの計算式

BMI=体重(kg) ÷ 身長(m)÷身長(m)

例えば身長160センチメートルで、体重が50kgの人のBMIは「50÷1.6÷1.6=19.5」となります。

 

BMIは18.5未満が痩せすぎとされています。

 

BMIが19.5であれば普通体型といっていいでしょう。

自分の身長と体重でBMIを算出してみて、もし18.5未満だったとしたらもう少し体重を増やした方が若々しく見えるかもしれません。

 

痩せすぎの基準はBMIが18.5未満となりますが、それ以外の生活習慣や体調などの観点で、痩せすぎで老けて見える人の特徴を紹介します。

痩せて老けて見える人の特徴

  • BMIが18.5未満
  • 少し動いただけで疲れてしまったり、慢性的に倦怠感を感じる
  • 小食であったり、外食が多い
  • 寝不足が続いている
  • 1日を通して座っていることが多く、運動の習慣がない
  • 慢性的にストレスを感じている

このような特徴に思い当たる場合は、痩せすぎで老けてみえている可能性があります。

見た目ももちろんですが、健康で長生きするためにも、少しだけ体重を増やしてみるのがオススメです。

痩せすぎによる見た目の老化を防ぐ方法

老化には様々な原因があります。

睡眠中は成長ホルモンが分泌されて、傷ついた細胞が修復される大切な時間。そのため、慢性的な睡眠不足は疲労と老化の原因になります。

過剰なストレスも自律神経を乱れさせ、細胞を傷つける原因になります。

また、太陽からの紫外線の浴びすぎると、「光老化」と呼ばれる現象が起こり、皮膚にシミ・シワが増えて老化が促進されます。

それ以外にも「老化」には様々な要因があり、それぞれが複雑に絡み合っています。

痩せていることが直接的に老化の原因になるとは言えないでしょう。

 

ですが、痩せすぎ体型であると、実年齢以上に老けて見える傾向は確かにあるようです。

もし、痩せすぎて老けて見えるのであれば、栄養不足状態を改善し、適度な皮下脂肪や筋肉をつけるしかありません。

 

最新の研究では、適度な有酸素運動や筋力トレーニングは肌の質を改善し、若々しさを保つのに有効とされています。

立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授らの研究チームは、ポーラ化成工業株式会社と共同し、有酸素性運動と筋力トレーニングの皮膚に対する効果を調べた。

(中略)

結果、有酸素性運動と筋力トレーニングは、どちらも皮膚老化の指標である皮膚弾力性と真皮構造を改善させることが明らかとなった。特に、筋力トレーニングは、加齢により薄くなっていく真皮の厚みまで増加させることが明らかとなり、見た目の若々しさに貢献する可能性があることを世界で初めて報告した。

運動が有効とは言え、痩せすぎ体型で運動のやりすぎは体調を壊す原因にもなります。

まずはしっかりと食生活を改善し、少しずつ体重を増やすことが大事。

炭水化物・脂質・たんぱく質をしっかりと摂り、野菜や果物などでビタミン・ミネラルもしっかりと摂取する。そうすれば、不健康な痩せ体型を脱却できるでしょう。

しっかりと食べるのが一番大切ですが、どうしても食べるのが苦手ということであれば「太るサプリメント」を補助的に利用するのもいいかもしれません。

 

確かに太り過ぎも生活習慣の原因になり不健康ですが、それと同等かそれ以上に痩せすぎ体型は不健康に見えます。

いつまでも若々しく健康に生きるためにも、最低でもBMI=18.5以上を目指しましょう!!

ポイント

  • しっかりと栄養バランスのよい食事をとる
  • 細胞を元気にするためにしっかりと眠る
  • ストレス解消と細胞活性化のため有酸素運動や筋トレを心がける
  • 太るサプリメントを活用する

-痩せていることの弊害