痩せていることの弊害

痩せすぎ体型で高齢期を迎えると要介護になりやすく、介護保険料も高額になる理由とは!?

痩せすぎ体型と太りすぎ体型を比べた場合、大多数の人が「太っている方が不健康」と思うでしょう。

ですが、実は痩せすぎ体型の人の方が危険である可能性があります。

特に高齢期を迎えると、明らかに太っている人よりも痩せている人の方が不健康であり、介護保険の利用料も高額になる傾向があるようです。

なぜ、痩せている方が危険なのでしょうか?

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太り過ぎよりも痩せすぎの方が危険!!?

2014年の日本老年医学会学術集会で、老年期は太った体型よりも痩せている方が遥かに危険であることが発表されました。

その研究発表によると、「やせた男性は太った男性に比べて介護が必要になるリスクが2倍」という結果が!!

研究チームは2002年~2012年のあいだ、草津町の高齢者を徹底的に調査しました。

BMIや食事の内容などを丁寧に調べた結果、BMI15.9~21.0の痩せたグループは、BMI24.9~39.9の太ったグループよりも要介護状態になる確率が1.9倍も高かったのです。

さらに驚くべきは総コレステロール値です。

コレステロール値が高いと脳梗塞や高血圧の原因になるから、コレステロール値の高い食べ物は控えましょう。

今までの常識ではそう教えられてきました。コレステロール値の高い卵は1日1個までにしましょう、なんて話を聞いたことがあるかもしれません。

ですが、草津での高齢者の調査結果では、総コレステロール値が低いグループの方が、総コレステロールが高いグループよりも1.8倍も要介護状態になる確率が高かったのです。

 

常識では太っていてコレステロール値が高い人は不健康と思われてきましたが、実際の調査ではまったく真逆の結果が出たのです。

つまり、太っていてコレステロール値が高い方が、高齢になってもいつまでも元気に活動できるんですね。

痩せている方が介護保険料も高額になる!

NHKの”女性の痩せ体型と健康について”をテーマにした番組で、興味深い事実が紹介されていました。

痩せた状態で高齢期を迎えると、介護保険の利用料が増える傾向にあることがわかったのです。

痩せ型(BMI20.7未満)の介護保険利用料=3610円/月

標準(BMI20.7~25.2)の介護保険利用料=1703円/月

痩せていると、標準体型の人よりも介護保険料が倍近くもかかってしまうのです。毎月でこれだけの差異があるということは、1年間を通してみるとさらに凄い差が生まれるでしょう。

NHKの番組では、BMI25.3以上の太り過ぎ体系の介護保険料については紹介されませんでしたが、標準体型よりは高額である可能性が高いでしょう。

では、肥満型と痩せ型は?

先ほど紹介した草津町での研究を勘案してみると、太り過ぎ体型よりも痩せすぎ体型の方が月々の介護保険利用料は高額になりそうですね。

老後に痩せていると危険な理由

痩せ型はなぜ要介護になりやすく、医療費も高額になるのでしょうか?

その理由を紹介します。

①運動機能が衰えやすくなる。

老化によって筋肉が衰えていくのは、とても自然なことです。ですが、もともと痩せていて筋肉があまりない痩せ型タイプは、高齢になることでさらに筋肉がなくなってしまいます。

筋肉がないので身体を動かすのが億劫になり、動かないから筋肉がさらに衰える。そうなると、要介護になるリスクが跳ね上がるのも当然ですね。

②骨が弱くなる

10代20代の若い時期に痩せていると、骨に負荷がかからないので丈夫にならない。そのため、高齢になると骨粗しょう症のリスクが上がります。

若いときに平均的な体型だったとしても、痩せている状態が続いていると栄養不足である可能性が高いです。カルシウムやビタミンなどの骨を丈夫にする栄養素が決定的に足りていないため、骨が脆くなります。

また身体に脂肪が少ないため、骨を丈夫にする効果のある女性ホルモンの分泌も減ってしまいます。

骨が弱いまま高齢になると、ちょっと体勢を崩して手をついただけで骨折したり、尻もちをついただけで骨折してしまい、そのまま寝たきり状態になってしまうことも考えられるでしょう。

③抵抗力が弱くなる

高齢になると老化現象のひとつとして、ウイルスや細菌などの外敵からの抵抗力が弱くなっていきます。

私たちは常になんらかの細菌に晒されて生活していますが、病気にならないのはしっかりと身体に抵抗力があるから。でも、身体の抵抗力が弱い状態だと、どこにでもいる危険性の低い細菌でも肺炎になったり、いろんな病気を引き起こしてしまう可能性があります。これを日和見感染(ひよりみかんせん)と呼びます。

とくに痩せていて筋肉が少ない体型だと、抵抗力や免疫力が低下しやすく、日和見感染しやすくなるでしょう。

老後を健康に過ごすための対策

痩せ体型のまま高齢者になると、さまざまなリスクが高まり、活動的で楽しい老後を続けられなくなるかもしれません。

高齢者になると基礎代謝が少なくなっていきますし、消化吸収能力も落ちていきます。たとえしっかりと食べたとしても、なかなか太るのは難しいでしょう。

幸せな老後を過ごすためにも、若いうちからバランスの良い食事を摂って痩せすぎ体型を改善するのが大切です。

 

もっとも健康的に活動できるBMIの値は20~22といわれています。

痩せすぎ体型のであるのなら、最低でもBMI=20を目指して体重を増やすのがいいでしょう。

しっかりと食べること、そして適度に運動すること、それを習慣づければ、健康的で幸せな老後を送ることができると思いますよ。

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