痩せていることの弊害

痩せていると幸福感を感じにくく、うつ病になるリスクも高くなる!!その原因と対策とは?

太っている人はおおらかで、ポジティブ。

痩せている人は神経質で、ネガティブ。

世間的には体型と性格に、そんなイメージがあります。

実際のところ、太っていても神経質な人はたくさんいますし、痩せていてもおおらかな人もたくさんいます。

 

ですが、最新の研究によると、「痩せている人の方が心理的ストレスが高くうつになりやすい」という傾向は確かにあるようなのです。

痩せている人の方がメンタル的に弱いのはなぜなのでしょうか?

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痩せすぎの人は落ち込みやすい?

世の中には「太っていると不健康になる!」という情報が溢れていますが、当然のことながら「痩せすぎていると不健康になる!」ともいえます。

特に痩せているとメンタル的に悪影響を受けやすいという研究結果が多数報告されています。

まずはそれらの研究の内容を紹介したいと思います。

韓国国立ソウル大学の研究

韓国国立ソウル大学医学部の最新研究で、痩せすぎは決して良いことではなく、痩せすぎの人は落ち込みやすく、うつ病になるリスクが非常に高いことが明らかになった。生命時報が伝えた。

研究チームは183項目に及ぶ研究データを分析し、体重が極端に軽い人の幸福度は、その他の人々に比べて決して高くはなく、メンタルヘルスを損ねるリスクがより高いという事実を発見した。「スリム」な体型は、男性より女性により大きな影響を及ぼし、女性により大きな心理的ストレスをもたらし、女性がうつ傾向に向かうリスクが高まるとしている。

参照元:韓国の研究で「痩せすぎの人は落ち込みやすい」ことが明らかに(recordchina)

韓国の研究チームによると、痩せすぎ体型の人は幸福度が低く、うつ病にもなりやすいとのこと。

その理由は、ダイエットによる栄養不足であろうと考えられています。

極端に食事を制限すると身体の機能の衰えますが、同様に脳の機能も低下してしまいます。

激しいダイエットの最中は、少しのことでイライラしたり、感情を抑えられなかったりするものですが、極端に痩せた体型になってしまうと、そのような精神状態が継続してしまうようです。

英国王立精神科医学会(Royal College of Psychiatrists)のAgnes Ayton博士は、「われわれはダイエットに成功すれば幸福感が増すと思い込んでいるが、実際には全く反対で、栄養状態が悪くなると、心理面でマイナス影響が生じる」と指摘。

痩せることの目的は、スタイルが良くなって印象が良くなることや、健康になることだと思います。

ですが、極端に痩せすぎると貧相な体型になり、身体の抵抗力も低下して病気になりやすくなり、ストレスに弱く、落ち込みやすい性格になってしまうんですね。

では次に、オーストリアのセントラルクイーンズランド大学の研究を紹介します。

セントラルクイーンズランド大学の研究

セントラルクイーンズランド大学の研究者は10年の間、15,000人以上のボランティアに協力してもらい、生活習慣や食生活などのアンケート調査を行いました。

その結果、幸福感を感じている人は、平均的に5.8kgも体重が重かったとのこと。

恋人と上手くいっているとダイエットする必要がないので、少しずつ太ってしまう。

家族を持っていると、子どもの食べ残しがを食べる機会が増えて、太る可能性が高くなる。

研究者はこのような要素が、幸せと体重が関連する原因ではないかと考えています。

やっぱり痩せている人よりも太っている人の方が幸福感を感じやすいようですね。

では最後にドイツの研究施設が行った調査を紹介します。

ドイツ環境保健研究センターの研究

ドイツにある環境保健研究センターの科学者が行った研究を紹介します。

その実験では、7年間もの長期間、3,000人の被験者を対象として、体重(BとQOL(生活の質)との関連についてアンケート調査を行いました。

その結果、痩せている人や体重が減少傾向にある人は落ち込んだり、うつ状態になったりと、メンタル的に不健康な状態になっていることが多く、逆に太っていたり体重が増えている人はメンタル的に健康な傾向があることがわかりました。

しかも、調査開始時にすでに太っていた人ですら、さらに太ることでメンタル状態が改善したとのこと。

この傾向は特に女性で顕著に見られました。

ロンドン大学の研究

体格指数(BMI)が極端に高かったり低かったりする人は交通事故を除くほぼすべての主要な死因について危険性が高まることが分かった。ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の科学者が医学誌ランセットに研究結果を発表した。

参照元:極端なBMI、死亡率高める 英研究(CNN)

ロンドン大学が360万のデータを調べた結果、太りすぎや痩せすぎは死亡リスクが高まることがわかりました。

これ自体は特に目新しいこともない結果ですが、BMIの平均値(21~25)を逸脱すればするほど、その死亡率も加速度的に高くなっていくことがわかったのです。

…恐ろしいですね。

太りすぎの場合はがんや呼吸器系の病気リスクが高くなるのですが、痩せすぎの場合は認知症や循環器系の病気、自殺のリスクがたかまるという結果に。

痩せすぎは自殺リスクが高まると、統計的に明確に判明したということになります。

このことからも、痩せすぎは落ち込みやすく、うつになりやすいことがわかりますね。

 

では、痩せていることの精神的な影響をもう少し詳しく説明します。

脳の活動に必須の3大栄養素

三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質は、それぞれに脳の活動にとって大切な役割があります。

糖質は脳が活動するための直接的なエネルギー源になります。糖質が不足すると、脳がエネルギー不足になってしまい、うまく活動することができなくなってしまうでしょう。

 

脂肪が不足すると、脳内の情報伝達スピードが遅くなることが知られています。頭の回転が鈍くなるんですね。

実は脳の60%は脂質で出来ています。

脂質の摂取は、脳の正常な活動や脳機能維持に大切な役割を持っているのです。

 

たんぱく質は約20種類のアミノ酸が結合したもの。

このアミノ酸は脳内伝達物質の原料となり、脳の活動を支える大切な役割を持っています。

脳内伝達物質のひとつであるセロトニンは、精神を落ち着ける作用を持っています。脳内にセロトニンが不足すると、些細なことで怒りっぽくなったり、イライラが続いたり、不安がずっと続いたりします。セロトニン不足が、うつ病が発症する原因とも考えられています。

大切なセロトニンは、必須アミノ酸である「トリプトファン」を原料に作られています。

セロトニン以外の脳内伝達物質、ドーパミンやアドレナリンもアミノ酸を原料に作られています。

たんぱく質を適度に摂取しないと、脳内伝達物質のセロトニンが不足してしまい、感情のコントロールが効かなくなったり、考えがまとまらなくなってしまう可能性もあります。

 

痩せた体型の人は、脳にとって大切な三大栄養素が慢性的に不足している可能性があります。その結果、脳の機能が低下し、少しのことでも落ち込んだり、考える力が低下したり、うつ病のリスクが上昇したりするのです。

特に女性は、男性に比べて脳内のセロトニンの量が少なく、痩せ体型によるメンタルへの悪影響を受けやすいと考えられます。

体重を増やして幸せを感じる力を取り戻そう

ダイエットをしてスリムな体型を目指すことは幸せなのでしょうか?

もしかしたら、それは幸せへの道を逆行する行為なのかもしれません。

しっかりと栄養を摂取しながら、運動をして消費カロリーを増やすのが正しいダイエットということになるでしょう。

 

また、痩せていて食事量が少ない方は、体脂肪も少なく、脳の機能も低下している可能性があります。

自分が普段から感じている「焦燥感」や「劣等感」などの負の感情が、痩せすぎ体型による脳の不調で発生しているかもしれません。

もしそうなら、適度に体脂肪を増やしてふっくらとした体型になることで、より脳が幸せを感じやすくなるでしょう。

 

炭水化物・脂質・たんぱく質をバランスよく摂取して、体脂肪を身につければ、身体的にはもちろん、精神的にも健康になり、より幸せを感じやすくなるのではないでしょうか。

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