痩せ体質や消化不良を改善を目的とした、消化酵素配合のサプリメントが人気を集めています。
消化酵素はその名の通り、”消化を助ける酵素”のこと。
消化を助けるからには、なんとなく食事をするときに飲む方が良さそうな気がしますね。
ですが、サプリメントの説明書や注意書きを読んでも、「食前に〇粒飲んでください」「食後に服用してください」といって適切な使用方法は記載されていません。
ほとんどのサプリメントが「1日〇粒を目安にお飲みください」とあっさり記載しているだけ。
でも、これにはしっかりとした理由があります。
今回はサプリメントが飲み方を記載できない理由と、消化酵素サプリメントを飲む最適なタイミングを紹介します。
消化酵素サプリメントを飲むベストなタイミングとは?
消化酵素サプリメントが「1日3回食後に服用」とか「1日6粒を食前・食間に」という風に明記できない理由、それはサプリメントが「薬」ではなく、あくまでも「食品」に分類されるためです。
食品であるサプリメントは薬事法の規制によって飲むタイミングを記載することができないのです。
では、本当にサプリメントはいつ飲んでも効果が変わらないのでしょうか?
確かにサプリメントは薬ではありませんが、栄養素にはベストな摂取タイミングはあります。
例えば水溶性ビタミンであるビタミンCは、1度にたくさん摂取しても、すぐに汗やおしっことして体外に排出されてしまいます
1度に大量に摂取するよりも、少量を何度かに分けて摂取した方が健康効果が高まります。
また、風邪対策としてビタミンCを摂取するなら、眠る前がオススメ。睡眠中の方が吸収効率が高まるからです。
脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンD、DHAなどは油を含む食事中や、食後すぐに摂取するのがオススメ。
脂溶性で油に溶ける性質があるので、効率的に吸収できます。逆に空腹時に摂取すると上手く吸収されません。
カルシウムやマグネシウムはアルカリ性で、胃酸によって中和されてしまいます。
そのため、胃酸がたくさん分泌されている食後の摂取はNGです。
消化器官の働きが低下している朝食前や就寝前の摂取がオススメ。
このように、栄養素によってベストな摂取タイミングは違ってきます。
では、肝心の消化酵素のサプリメントは?
正解は食べ始める直前です。
胃の中に食べ物が入り、活発に活動しはじめる直前に摂取することで、もっとも効率的に消化酵素が働きます。
まったく食事をしていない時間帯や就寝前、食事から数時間たった後なんかに消化酵素を摂取してもまったくの無意味なので気をつけましょう。
消化酵素サプリメントの効果を上げる3つのコツ
消化酵素サプリメントは体内のたりない消化酵素を補い、栄養の消化吸収をサポートしてくれます。
そんな消化酵素サプリメントの効果を上げるちょっとしたコツを紹介します。
①白湯で飲む
消化酵素はたんぱく質の一種で高熱に弱い特徴があります。
加熱調理すると壊れてしまうので、野菜や果物の消化酵素を摂取するには、生のままスムージーにするのが良いとされています。
消化酵素がもっとも活発化するのは、人間の体温と同じ36~37度くらいの温度です。
なので、消化酵素サプリメントは冷たい水やジュースで飲むのではなく、暖かい白湯で飲む方が効果的です。
②身体を温める食べ物を中心に
消化酵素は温かい環境で活性化します。
食事の内容も、冷たすぎるもの食べ過ぎると内臓の温度が下がってしまい、せっかくの消化酵素の働きが弱まります。
消化酵素サプリメントを飲むときは、冷たい飲み物は飲みすぎず、温かい食べ物を中心にするようにしましょう。
③補酵素を積極的に摂取する
補酵素とは酵素の働きをサポートする栄養素の事で、補酵素が不足すると消化酵素の働きが低下してしまいます。
ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パテントン酸、ビオチン、葉酸などのビタミン類は、すべて補酵素として働いています。
多くの消化酵素サプリメントには、酵素の働きをよくするためにこれらの補酵素も配合されています。
ですが、消化吸収を促進するためにも、食事でも積極的にビタミン類を摂取しましょう。
消化酵素まとめ
消化酵素は栄養不足の解消に効果的。
上手に使えば、しっかり太ることもできるし、健康的に痩せることもできます。
- 食べる直前に飲む
- 白湯で飲む
- 温かい食べ物を中心にする
- ビタミン類をきちんと摂取する
これらのちょっとした”コツ”を実践すれば、消化酵素のパワーをより実感できるでしょう。