しっかりと健康的に体重を増やすには、1日3食をきちんと食べることが大事です。
ですが、起きた直後はどうしても空腹感を感じませんよね。
朝は時間に余裕もないですし、空腹もあまり感じないので、ついつい朝食抜きになってしまう方も多いでしょう。
ホントは朝食を食べたいのに…。
どうすれば朝にちゃんとお腹がすくようになるのでしょうか?
朝にしっかりとお腹がすくための3つの方法を紹介します。
朝は果糖を摂取する
2014年にアメリカの南カリフォルニア大学ケック医学部の研究チームが行った研究によると、果糖には食欲を増進させる効果があるということがわかりました。
この研究では、ブドウ糖と果糖という2種類の単糖類について比較研究を行いました。
研究の内容を紹介する前に、ブドウ糖と果糖について、すっごく簡単に説明します。
ブドウ糖は単糖類のひとつで、私たちの最も身近にある糖類と言っていいでしょう。ほとんどの炭水化物は、体内で細かく消化されると、最終的には一番小さい糖類である「ブドウ糖」になります。
果糖はその名前の通り、果物の甘みの元となる単糖類です。果物のほかに、野菜やハチミツなどにも多く含まれています。
またジュース(清涼飲料水)には、穀物を加工して作られた「果糖ブドウ糖液糖」(かとうぶどうとうえきとう)という果糖を多く含んだ精製糖が大量に配合されています。
ちなみに砂糖は”ショ糖”が主成分。ショ糖は単糖類であるブドウ糖と果糖が合わさった「二糖類」です。
では話を戻しましょう。
南カリフォルニア大学が行った研究では被験者に、朝起きた後に果糖を加えた飲み物を飲んでもらい、別に日にはブドウ糖を加えた飲み物を飲んでもらいました。
その後、美味しそうな食べ物の画像を見てもらい、どれくらい食欲をそそられるかを答えてもらうのです。それと同時に、採血したり、脳波を測ったりして、脳や身体の変化を科学的に検査しました。
その結果、果糖を摂取した方が、脳の報酬系の活動が活発になり、より空腹感を感じるようになり、食欲も強くなることがわかったのです。
つまり朝はデンプンを多く含んだごはんやパンなんかよりも、果糖を多く含む食品を、つまり果物を食べることで食欲がでてくる可能性があります。ジュースをちょっと飲むなんてのもいいでしょう。
果糖を摂取して空腹感を感じたら、その後に炭水化物やたんぱく質を食べるのがいいかもしれませんね。
朝は積極的に好きなものを食べる
豪華な食事はディナーに、なんて固定観念がありますが、実は朝こそ1日の内で一番美味しいものを食べるべきではないでしょうか?
美味しい食べ物、自分が好きな食べ物は、それだけで食欲をそそります。
美味しいものの香りをかいだり、見ただけでも脳内の摂食中枢がが刺激されて空腹感を感じるのです。
朝食は消化に良いものを食べようとか、健康に良いものをとか、バランスよく野菜を食べようとか、そういった考えを一切捨てて、純粋に食べたいもの、美味しいものを積極的に食べるべきです。
起きていきなりチョコレートケーキでもいいですし、時間に余裕があるのならすき焼きでもステーキでもキムチ鍋でも食べていいと思います。
栄養について気を遣うのは、昼食や夕食に任せましょう。
朝に美味しいものを食べれる…朝起きるのが苦手な方は、それだけで起きるためのよいきっかけにもなるでしょう。
朝はお腹が空いていなくても何か食べる
断食をするときに、凄まじい空腹感を感じて辛いのは、実は最初の数日だけといわれています。断食を続け、食べないことに慣れてくると、身体が一切食欲を感じなくなるのです。
空腹感とは不思議なもので、食べるとよりお腹がすくし、食べないとあまり感じなくなるのです。これは実体験として感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
その理由は消化器官の働きにあります。
なにかを食べると胃や腸が動いて消化活動を開始します。その結果、消化器官の活動が活発化して、空腹感も感じやすくなります。
逆に何も食べないと消化器官の働きが低下して、食欲も低下してしまうのです。
変な話ですが、朝お腹がすくためにはちゃんと食べることが大事なんですね。
例えば「朝お腹がすくためには、前日の夜に食べる量を少なくしましょう」なんていわれることがあります。
これは逆効果。
ちゃんと朝お腹がすくようにするには、前日に夜にしっかり食べることが大切です。
また、朝お腹がすいていないからといって、何も食べないことを繰り返していると、余計に朝お腹が空かなくなります。
たとえお腹が空いていなくても、無理してでも食べることが大事。量は少なくても良いので何か食べて、消化器官に刺激を与えましょう。
朝お腹が空く方法まとめ
では、お腹が空く方法をまとめてみます。
①朝は果物やジュースを飲んで果糖を摂取。そうすれば、食欲を増進させることができる。
②朝は美味しいものや大好物を食べる。見た目や香りでも食欲増進効果がある。
③たとえ食欲がなくても少しでも食べる。前日の夜も食べた方がよいし、食べないと食欲がなくなっていくので、食べる習慣をつけるのが大切。
このお腹がすく方法を実践すれば、少しずつでも朝に食欲が出てくると思います。