高カロリーで手軽に食べられて、しかも美味しい!!
そんな理由から、太るためにフライドポテトをたくさん食べているとしたら…ひょっとしたら早死にしてしまうかもしれません。
アメリカの研究機関が、「フライドポテトを日常的に食べていると寿命が縮む」という内容の研究発表を行いました。
フライドポテトの危険性と、安全にフライドポテトを食べる方法を紹介します。
フライドポテトを食べると寿命が縮む理由
フライドポテトやポテトチップスなど、油で揚げたジャガイモを週に2回以上食べている人は早死にするリスクが高くなるとの研究が、米国臨床栄養学ジャーナルでこのほど発表された。
(中略)
週に2〜3回、揚げたジャガイモを食べていた人が早死にする確率は、まったく食べない人と比べて2倍になったという。
(中略)
イタリア学術会議の研究者で論文の主著者であるニコラ・ベロネーゼ博士は、揚げ油に多く含まれるトランス脂肪が重要な要素となっているのではと考えている。
この研究の対象者は、45〜79歳の関節炎患者4,440人。もともとは変形性間接症の調査だったのだけれど、その行動内容の記録を分析すると、フライドポテトをたくさん食べる人の方が早死にの傾向があったという。
フライドポテトを食べ過ぎると寿命が縮む理由は不明。
だけど、「トランス脂肪酸が原因ではないか」と考えられているようです。
トランス脂肪酸とは?
トランス脂肪酸は加工油脂に含まれていることが多い脂質の一種で、摂取しすぎると心筋梗塞や突然死、糖尿病のリスクを上昇させます。
科学的には因果関係が明確にされたわけではありませんが、がん、認知症、不妊、アトピーなどの発症リスクも上昇させるのではないかといわれています。
とくにマーガリンやファストスプレット、ショートニングにたくさん含まれています。ショートニングを使って作られるケーキやドーナツにも、たくさんのトランス脂肪酸が含まれていることになりますね。
また、長期間使い続けて酸化した油も、トランス脂肪酸が増えるといわれています。
トランス脂肪酸は肥満大国であるアメリカやデンマークでは、すでに規制の対象になっています。ですが、日本ではいまだ規制の対象ではありません。
そんなトランス脂肪酸は、もちろんフライドポテトにもたっぷりと含まれています。
トランス脂肪酸が規制されている欧米では、トランス脂肪酸が身体に悪いという認識がすごく広まっているので、今回の実験でも「フライドポテトのトランス脂肪酸が寿命が短くなった原因かも!?」という認識になったのかもしれません。
安全にフライドポテトを食べる方法
トランス脂肪酸が規制されていない日本とはいえ、トランス脂肪酸を摂りすぎると身体に悪いのは確か。
実験の結果から見ても、週に2~3回もフライドポテトを食べるには”食べ過ぎ”と言っていいでしょう。
高カロリーのフライドポテトは、確かにたくさん食べると太ることができるかもしれませんが、食べ過ぎは禁物のようです。
…でも、どうしても食べたい!!
そんな方のために、少しでも安全にフライドポテトを食べる方法を紹介します。
ポイントは2つ。
ファストフード店のフライドポテトは食べないことと、ポテトをフレッシュな油を使って揚げることです。
ファストフードで使われている油は、劣化していてトランス脂肪酸がたっぷり含まれている可能性があります。フライドポテトを食べたいのなら、自分の家で揚げたものを食べましょう。
さらに、自宅でフライドポテトを作る場合は、新鮮な油を使うのがポイントです。使うジャガイモは、買ってきたものをカットして使ってもいいし、冷凍食品のものを使っても良いでしょう。
ほとんどの場合、揚げ物といえばサラダ油を使うと思いますが、サラダ油は熱に弱く過熱するとすぐに劣化してしまいます。サラダ油を使う場合は、1回使ったら捨てて、他の料理には使わないようにしましょう。
オススメはオリーブオイルを使うこと。オリーブオイルで揚げ物なんてイメージはないかもしれませんが、実はオリーブオイルは熱による酸化に強く、劣化しずらい特徴を持っています。そのため、揚げ物に最適なオイルといっていいでしょう。それにオリーブオイルは心臓病のリスクを低下させたり、便秘の解消にも効果的といわれています。
オリーブオイルを使った自家製のフライドポテトであれば、1週間に2度くらい食べても健康に悪影響はでないのではないでしょうか。
まとめ
フライドポテトは食欲がなくても簡単に食べれて、しかも高カロリー!!
痩せすぎで小食な人でもしっかりと太ることができる食べ物のひとつです。
ですが、栄養バランスが良いとはいえず、トランス脂肪酸も多く含まれています。健康的に太るために、食べ過ぎに注意したい食べ物のひとつですね。
長生きしたいのなら、自家製のオリーブオイルを使ったフライドポテトを食べましょう!!