プロテインはたんぱく質を主成分とした栄養補助食品です。
主に粉末状になっていて、水や牛乳に溶かして使用します。
たんぱく質が効率的に摂取できるので、筋トレをして筋肉をつけたい人にとっては必須のサプリメントです。
バリバリに筋肉が付くイメージからか、「プロテインを飲んで運動しないと太る」と思われがち。
ですが、これは間違い。
筋肉が付くプロテインを飲んでもなぜ体重が増えないのか?
その3つの理由を紹介します。
プロテインで太れない3つの理由
まずは、プロテインで筋肉がムキムキになるシステムをすご~く簡単に説明します。
重労働をしたり筋トレをしたりすると、筋肉痛になりますね。あれは筋肉に負荷がかかって筋繊維が断裂したことによって起こる症状です。つまり、筋肉痛は筋肉が破壊されて起こる痛みなんですね。
ダメージを負った筋肉も、人間の持つ”超回復”という特殊能力で修復され、前よりも強靭でパワフルな筋肉へと変貌を遂げます。
筋繊維断裂→超回復→筋肉パワーアップ→再び筋繊維断裂→超回復…
この繰り返しが筋トレで筋肉がムキムキになるシステムの正体です。
で、筋肉が超回復でより効率的に修復され肥大化するには、筋肉の原材料である良質のたんぱく質が必要不可欠。もし筋トレを頑張っても、たんぱく質が足りなければ筋肉が強く育たないということになります。
だからこそ筋肉をつけたい人たちはプロテインを愛飲しているんですね。
でも、もしプロテインを飲んでも運動しなかったら??
プロテインによって筋肉は付かなくても、効率的に脂肪が増えて太れるのでは?
そう思うかもしれません。
ですが、それは誤解です。
プロテインだけでは太れない3つの理由を紹介します。
①プロテインはローカロリー
もっとも有名なプロテインのひとつ「ザバスホエイプロテイン」があります。ザバスホエイプロテインは、1回分21gを牛乳に溶かして飲みます。
1日2回で合計42gの摂取が推奨されています。
ザバスホエイプロテインは1日分42gで、たったの166kcalしかありません。
ご飯一膳(160g)で269kcalなので、それよりも遥かにローカロリーということになります。
プロテインは高カロリーで太りやすい、なんて考え方が間違っているのがわかりますね。
②プロテインはお腹いっぱいになっちゃう
プロテインは粉末状になっていて、水や牛乳に混ぜて使用します。
混ぜると若干とろみがつき、それをお腹の中に流し込むとけっこうな満腹感を感じてしまいます。
先ほども紹介した通り、プロテインは低カロリーです。
プロテインで満腹感を感じてしまうと、それ以降の食事の量が減ってしまい、全体としての摂取カロリーも減ってしまうでしょう。
③そもそもプロテインは太りにくい
プロテイン(protein)は、つまりたんぱく質のことです。
プロテインをたくさん食べて筋トレをすれば、筋肉が付きやすくなるかもしれません。ですが体重を増やすのには適していません。
その理由はたんぱく質の”分子”にあります。
たんぱく質は何種類ものペプチドがくっついて出来ています。ペプチドはたくさんのアミノ酸から構成されています。
何が言いたいかというと、つまりたんぱく質の分子はめちゃくちゃ大きいサイズであるということ。
そのため、消化吸収のために時間を要します。
ゆるやかに消化吸収されるたんぱく質よりも、食べてすぐにエネルギーになる糖質の方が遥かに太りやすいといえるでしょう。
糖質や炭水化物を摂取すると、食べた直後にはもう血糖値が上昇し、血液を介して全身にエネルギーが行き渡ります。すい臓からはインシュリンが分泌分泌され、余分なエネルギーは脂肪細胞に蓄えられるのです。
たんぱく質はいくら食べたとしても、急激に血糖値が上がることはありません。
たんぱく質は太りにくい。
「体重を増やすためのプロテイン」も販売されていますが、それにはしっかりとカーボ(炭水化物)が配合されています。たんぱく質だけでは効率的に体重が増えないからです。
まとめ
というわけで、たくさん食べても太れない体質の人が太るためにプロテインを使用しても、それほど効率的に太れるとは言えないでしょう。
もちろん太るためには、良質なたんぱく質の摂取が必要不可欠。
肉や魚をあまり食べないということであれば、たんぱく質を摂取するための補助としてプロテインを飲むのもとても有効です。
プロテインを使ったからといってデメリットはありません。要は使い方次第です。
プロテイン単体では効率的に太ることはできませんが、自分自身の体質や食生活に合わせて上手に活用すれば、健康的に太るための強い味方になってくれるでしょう。
*「食べても太れない」という体質で悩んでいるのなら、プロテインを無理して食べるよりも消化吸収をサポートする太るためのサプリメントを使った方が、効率的に体重が増えるかもしれません。
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