身体を超省エネ体質にすると、普段の生活で消費するカロリーが極端に少なくなります。
そのため、普通に食生活を送るだけで余分なカロリー増えて太ることができます。
太りやすい超省エネ体質になる2つの方法を紹介します。
同じ量を食べても省エネ体質だと太りやすくなる理由
省エネ体質とは少しのカロリー摂取で活動することができる、燃費の良い体質のことを指します。
例えば1日に3食で2,000kcal摂取したとしましょう。
身体の燃費が悪い体質の場合、動いたり食べ物を紹介するときに普通の人よりも余計にカロリーを消費してしまいます。
ただ普通に生活していただけで2,500kcal消費してしまったとしたら、500kcal分のエネルギーが不足することになります。
そうなると1日2,000kcalでは足りずに、不足した分のカロリーは蓄えられた脂肪を分解して補われることとなるでしょう。
その結果、3食しっかりと食べているにもかかわらず、痩せていってしまうのです。
対して燃費が良い体質であれば、少ないカロリーで1日を通して活動できます。
例えば1日3食で2,000kcal摂取したとして、普段の生活で1,500kcalしか消費しなかったとしたら?
当然、1日の終わりには500kcalが余る計算になります。
エネルギーが余れば、その分は脂肪細胞に蓄えられるので、痩せることなく体重は増えるでしょう。
1日2,000kcalという摂取カロリーは同じでも、燃費が良い体質であれば太るのです。
ポイント
同じ量を食べても燃費の悪い体質だと痩せるし、燃費の良い省エネ体質だと太りやすい
燃費の良い省エネ体質になる方法とは?
燃費の良い超省エネ体質を持った人はどんな特徴を持っているのでしょうか?
大雑把にイメージすると断食をしている修行僧が省エネ体質の達人といえるでしょう。
彼らは何日も食べていないにもかかわらず、特に健康を害することなく修行を続けられます。
これは断食とか小食の生活をず~っと続けることによって、身体が超省エネ体質に変化しているからです。
少しのエネルギーでも、長時間活動できるので、断食をしても空腹感を感じることなく修行を続けられます。
同じような状態になるのが、長期間の食料制限によるダイエットです。
無理に食べものを制限してダイエットすると、身体が超省エネ体質に変化します。
ダイエットが成功して目標体重になった後、いつもの食事量に戻すと、とたんに太りだしてダイエット前の体重に戻っちゃいます。いわゆるリバウンドってやつですね。
ダイエット後にリバウンドするのは、身体が超省エネ体質になっているのに食事量を昔に戻してしまうから。
使うカロリーが少ないのに、摂取カロリーが増えれば太るのは当然ですね。
また、日ごろから激しい運動をしているアスリートも省エネ体質になっています。
アスリートは普通の人よりもはるかに消費カロリーが多いので、たくさん食べる必要があります。
ですが、たくさん食べる必要があるといっても、普通の人の2倍の量を食べるのは、胃の容量からいってもちょっと無理があります。
アスリートは食事量は一般の人々よりちょっと多いくらい、だけど1日の消費カロリーは一般人に比べてとても多い。
そのため、日々激しくスポーツをするアスリートは慢性的なカロリー不足になっていることがあります。
この慢性的なカロリー不足がダイエットや断食と同じ状況を作り出し、それが省エネ体質になる要因となります。
省エネ体質になるには、筋肉をつけるようなトレーニングよりも、消費カロリーの多いマラソンなどの有酸素運動のほうが有効です。
筋肉を付けると消費カロリーも増えるので、燃費の悪い体質になるからです。
プロのマラソン選手なんかは、すごく燃費の良い体質になっている可能性がありますね。
というわけで、省エネ体質になる人々に共通しているのは慢性的なカロリー不測の状態になっているということ。
この状態が長く続くと、人間の体は生命維持のために少ないカロリーでも活動できるよう変化するのです。
つまり省エネ体質になるには、食べる量を減らすか、運動で消費カロリーを増やすことで、体内のエネルギーを不足させればいいということになります。
ポイント
体内のカロリーを不足させ、超省エネ体質になるになるふたつの方法
①食事制限で摂取カロリーを減らす
②有酸素運動によって消費カロリーを増やす
超省エネ体質はオススメできない理由
太るために超省エネ体質になるには、食事制限や運動をしなければならない。
なんだか、目的と行動が矛盾しています。
太りたいのなら、素直に食べる量を増やして、適度に運動した方が健康的です。
一説には、「断食したり食べる量を極端に減らすことで体内の長寿遺伝子が活性化して健康になる!」という専門家もいます。
ですが、それは正しいとは言い切れないところがあります。
世界の食糧事情は昔に比べて改善しており、それに比例して人間の寿命も延びています。
豊かで栄養バランスの取れた食生活は、健康長寿の基本です。
それにもともと痩せている人が、さらに食事制限をしたり、激しい運動を続けるのは健康にとってリスクのほうが多いでしょう。
省エネ体質というのは、代謝能力が下がっているということでもあります。新陳代謝も不活性になっているので、お肌が荒れたり、汗をかいたりしづらくなってしまうかもしれません。
太りたいから省エネ体質になる、というのは間違っています。
太りたいのなら、しっかりと食事をとるのが基本。
もし食べても太れない体質だとしたら、胃腸の調子を整えるためにも、胃に負担をかけない消化吸収の良い食事を心がけたり、消化を助ける酵素が配合されているサプリメントを使ったりするのがいいでしょう。
ポイント
- 痩せている人が省エネ体質を目指すのは不健康
- 太りたいのならしっかりと3食を食べるのが大切
- 太りづらいのなら消化吸収の良い食べ物や、消化酵素配合のサプリを使うのもオススメ